小学2年生の発表会が近づくと、いちばん悩むのは「今の実力で仕上がる曲かどうか」です。
背伸びしすぎると本番までに安定せず、簡単すぎると達成感が薄く感じることがあります。
だからこそ、曲の候補を先に絞り、難易度の見極め方と練習の組み立て方をセットで考えるのが近道です。
このページでは、定番の名曲から知名度の高いメロディまで、低学年でも舞台で映える選択肢を整理します。
親子で「これならできる」と腹落ちした一曲に出会えるように、判断軸を分かりやすくまとめました。
小学2年生のピアノ発表会の曲を8曲から選ぶなら
小学2年生は、音読みの速度と指の独立が伸びる一方で、練習の波も出やすい時期です。
ここでは「仕上がりの見映え」「練習量の見通し」「聴き手の分かりやすさ」で、発表会向きの8曲に絞りました。
曲名が決まったら、次の章で難易度と練習計画を当てはめると、迷いが一気に減ります。
アラベスク
音が転がるように進むので、テンポが出ると舞台でとても華やかに聴こえます。
指の粒がそろうだけで完成度が上がり、短期間でも成果が見えやすいタイプです。
速く弾く前に、軽いタッチで音をそろえる練習を入れると本番で崩れにくくなります。
最後は焦りが出やすいので、終わり方だけ別練習で安定させるのがコツです。
| 曲名 | アラベスク |
|---|---|
| 難易度目安 | 初級後半 |
| 曲の雰囲気 | 軽やか |
| 練習のコツ | 粒をそろえる |
| 発表会の映えポイント | スピード感 |
| おすすめタイプ | 指回しを伸ばしたい |
無邪気
明るく素直なメロディが出るので、客席に伝わりやすい一曲です。
強弱を付ける余地が多く、表現の練習にもつながります。
右手の歌い方を先に決めてから、左手を小さく添えるとまとまりが出ます。
速さよりも、音の方向をそろえることを優先すると本番で美しく響きます。
| 曲名 | 無邪気 |
|---|---|
| 難易度目安 | 初級後半 |
| 曲の雰囲気 | 明るい |
| 練習のコツ | 歌い方を決める |
| 発表会の映えポイント | 表情が出る |
| おすすめタイプ | 音楽的に見せたい |
タランテラ
リズムがはっきりしていて、聴き手が飽きにくいタイプです。
テンポが上がるほど迫力が出ますが、崩れやすいので土台作りが大切です。
拍の位置を体で感じられるように、足で小さく拍を取って練習すると安定します。
速い部分は短い区切りで成功回数を積むと、舞台でも自信が出ます。
| 曲名 | タランテラ |
|---|---|
| 難易度目安 | 初中級 |
| 曲の雰囲気 | 勢い |
| 練習のコツ | 拍を固定する |
| 発表会の映えポイント | リズムの迫力 |
| おすすめタイプ | 体でノれる |
道化師
音のキャラクターが分かりやすく、弾き分けができると舞台で映えます。
強弱の差や、音色の変化を出す練習がそのまま発表会の表現になります。
まずは「いたずらっぽい音」と「きれいな音」を2種類に分けて弾くと仕上げやすいです。
テンポは無理に速くせず、表情を揃える方向で完成度を上げるのが得策です。
| 曲名 | 道化師 |
|---|---|
| 難易度目安 | 初中級 |
| 曲の雰囲気 | コミカル |
| 練習のコツ | 音色を変える |
| 発表会の映えポイント | 表現が伝わる |
| おすすめタイプ | キャラ作りが得意 |
カノン
知っている人が多いメロディなので、落ち着いた雰囲気で聴いてもらえます。
音が重なるところが美しく、丁寧に弾くだけで上手に聞こえやすいのが魅力です。
左手のパターンを先に覚え、右手は歌うように弾くと自然にまとまります。
ペダルを使う場合は濁りやすいので、短く踏み替える練習が安心です。
| 曲名 | カノン |
|---|---|
| 難易度目安 | 初級後半 |
| 曲の雰囲気 | しっとり |
| 練習のコツ | 左手を固定 |
| 発表会の映えポイント | 美しい重なり |
| おすすめタイプ | 丁寧さで勝負 |
蝶々
高い音域が映えて、軽やかな絵が浮かぶような一曲です。
短いフレーズが多いので、集中が続きにくい子でも取り組みやすい場合があります。
強弱を大げさに付けると、客席に「飛んでいる感じ」が伝わりやすくなります。
音を短く切る部分は、手首を固めずに軽く跳ねる感覚を覚えると整います。
| 曲名 | 蝶々 |
|---|---|
| 難易度目安 | 初級 |
| 曲の雰囲気 | ひらひら |
| 練習のコツ | 強弱を広げる |
| 発表会の映えポイント | 音の色が出る |
| おすすめタイプ | 表情づけが好き |
舞踏の時間に
ワルツ系のリズムで、優雅さが出ると大人っぽい印象になります。
速さよりも、拍の揺れが整うと一気に上達して聞こえます。
右手のメロディを歌わせ、左手は軽く支えると舞台向きの音になります。
途中でテンポが走りやすいので、ゆっくりでも同じ揺れで弾く練習が効きます。
| 曲名 | 舞踏の時間に |
|---|---|
| 難易度目安 | 初級後半 |
| 曲の雰囲気 | 上品 |
| 練習のコツ | 三拍子を保つ |
| 発表会の映えポイント | 優雅さが出る |
| おすすめタイプ | 落ち着いて弾ける |
さんぽ
メロディを知っている人が多く、会場の空気が柔らかくなります。
簡単な編曲でも、リズムを正確にすると一気に完成度が上がります。
左右のタイミングがズレやすいので、歌いながら拍を合わせる練習が役に立ちます。
音を強く叩かず、明るいタッチでそろえると発表会らしい音になります。
| 曲名 | さんぽ |
|---|---|
| 難易度目安 | 初級 |
| 曲の雰囲気 | 楽しい |
| 練習のコツ | リズムを揃える |
| 発表会の映えポイント | 会場が和む |
| おすすめタイプ | 知ってる曲が好き |
難易度の目安を先に決める
小学2年生は同じ学年でも、教本の進度や手の大きさで仕上がる曲が大きく変わります。
曲選びで迷ったら、今の教材とつまずきやすい動きを基準にして現実的な難易度を決めるのが安全です。
ここで基準が固まると、候補曲の中から「確実に仕上がる一曲」を選べます。
今の教本を基準にする
いま弾いている教本の難所が、発表会曲でも繰り返し出てくることが多いです。
同じ種類の動きなら伸びが早く、違う種類の動きだと時間がかかりやすい傾向があります。
教材名を出さなくても、ページの雰囲気と課題のタイプを見れば十分に判断できます。
| 見るポイント | 目安 |
|---|---|
| 両手の同時進行 | 安定している |
| 片手ずつの音読み | 自力で進む |
| 黒鍵の使用 | 抵抗が少ない |
| スタッカート | 固くならない |
| 強弱の幅 | 意識できる |
仕上げ期間を先に決める
発表会曲は「譜読み」「形にする」「安定させる」の3段階で時間を使います。
仕上げ期間が短いなら、譜読みが速い曲やパターンが分かりやすい曲が向きます。
逆に時間が取れるなら、表現を育てる曲に挑戦しても成功しやすいです。
- 譜読み期間の確保
- ゆっくり通す習慣
- 部分練習の回数
- 本番形式の練習日
- 休む日の設定
右手の動きで見極める
右手が細かく動く曲は、粒をそろえる練習が必要になりやすいです。
逆に歌う曲は、音の方向をそろえる練習が中心になります。
得意なタイプに寄せると、短期間でも舞台で安定しやすくなります。
- 音が跳ぶ回数
- 同じ形の繰り返し
- 指くぐりの頻度
- 同音連打の有無
- メロディの長さ
左手の型で見極める
左手が和音中心か、分散和音中心かで負荷が変わります。
小学生低学年は左手が急に忙しくなると崩れやすいので、型を先に見ておくと安心です。
「左手が安定する曲」は、本番で緊張しても支えが残りやすいのが強みです。
| 左手の型 | 特徴 |
|---|---|
| 和音中心 | 落ち着きやすい |
| 分散和音 | 揺れが出る |
| オクターブ | 手が届きにくい |
| 跳躍 | ミスが出やすい |
| 同じリズム | 安定しやすい |
ジャンルで印象が変わる
同じ難易度でも、ジャンルによって「上手に聞こえるポイント」が違います。
客席に伝えたい雰囲気を決めると、曲の候補が自然に絞れます。
好みを活かしつつ、発表会向きの見せ方に寄せるのがコツです。
クラシックの強み
短い曲でも構成がはっきりしていて、音楽がまとまりやすいのが魅力です。
テンポや強弱を守るだけでも完成度が上がり、先生の指導も受けやすい傾向があります。
耳を育てたい時期に、表現の土台になる選曲になります。
- 拍が分かりやすい
- 表現の型が学べる
- 仕上げの基準が明確
- 短くても映える
- 次の教材につながる
ポップスの強み
知っている曲はモチベーションが上がり、練習の継続がしやすくなります。
メロディが覚えやすいので、暗譜の達成感も得やすいです。
リズムが甘くなると一気に崩れるため、拍の練習は丁寧に入れると安心です。
- やる気が続きやすい
- 客席が反応しやすい
- 暗譜に移りやすい
- リズム練習が重要
- 編曲選びが鍵
編曲を選ぶ基準
同じ曲名でも、編曲の難易度は大きく違います。
低学年は「手の移動が少ない」「和音が薄い」編曲の方が、本番で安定しやすいです。
購入前に、難所の見取り図だけでも確認すると失敗が減ります。
| 比較軸 | 見ておく目安 |
|---|---|
| 音域 | 極端に高低がない |
| 和音の厚さ | 三和音中心 |
| 左手の忙しさ | 同じ型が多い |
| 転調 | 少なめ |
| 休符 | 拍が取りやすい |
連弾の選択肢
連弾は音が厚くなるので、短い曲でもステージ映えします。
一人で抱える難易度を下げつつ、音楽的な満足度を上げられるのが強みです。
合わせの時間が取れるなら、挑戦する価値が高い選択肢です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 合わせ回数 | 複数回確保 |
| テンポ設定 | 少し遅め |
| 合図 | 呼吸を決める |
| 役割 | メロディを明確 |
| ミス対応 | 止まらない |
練習スケジュールを作る
小学2年生は「やる日」と「やれない日」がはっきり出るので、仕組み化が重要です。
気合いで毎日頑張るより、短い練習を積み上げる設計の方が仕上がります。
ここでは本番までの逆算と、毎日の中身を具体化します。
逆算の道筋を作る
発表会は、最後の一週間で急に伸ばすのが難しいイベントです。
通せる状態を早めに作り、残りは安定と表現に時間を使うと安心です。
週ごとの目的を決めるだけで、親子の会話も整理されます。
| 時期 | 目標 |
|---|---|
| 序盤 | 譜読み完了 |
| 中盤 | 止まらず通す |
| 後半 | テンポ固定 |
| 直前 | 本番形式 |
| 前日 | 軽く確認 |
毎日の練習メニューを決める
何をするかが曖昧だと、練習時間だけが伸びて疲れてしまいます。
短くても内容が決まっていれば、上達のスピードが上がります。
まずは「必ずやる三つ」を固定すると継続しやすいです。
- 片手の確認
- 苦手小節の反復
- ゆっくり通す
- 録音で確認
- 最後に一回通す
つまずいた時の立て直し
小学生は一度つまずくと、同じ場所を嫌がりやすいことがあります。
その時は難所を小さく切り、できた回数を可視化すると気持ちが戻りやすいです。
叱るよりも、成功の形を先に作る方が結果につながります。
- 二小節に分ける
- 片手だけに戻す
- テンポを落とす
- 指番号を固定
- できた回数を数える
本番前の通し練習
通し練習は、ミスを減らすというより「止まらない力」を育てる時間です。
家では緊張が少ないので、あえて条件を付けて本番に近づけます。
成功体験を積んだ状態で当日を迎えると、舞台での崩れが減ります。
| 条件 | 狙い |
|---|---|
| 一発勝負 | 集中を作る |
| 録音する | 客観視 |
| 入退場込み | 流れに慣れる |
| ミスしても継続 | 止まらない |
| 拍を意識 | 崩れを防ぐ |
当日に映える仕上げ方
発表会は、家での八割の出来でも、舞台では別物に感じることがあります。
だから仕上げは「速さ」より「安定」と「表現」を優先すると成功しやすいです。
低学年でも実践できる、見映えを上げる調整方法をまとめます。
テンポを安定させる
テンポが揺れると、上手な曲でも不安に聞こえやすくなります。
まずは遅めのテンポで完成形を作り、最後に少しだけ上げるのが安全です。
テンポを守れると、緊張しても曲が崩れにくくなります。
- 一定テンポで弾く
- 難所だけ遅くする
- 拍を数える
- 手元を見すぎない
- 最後の小節を固める
強弱をはっきり付ける
客席に伝わる表現は、細かいニュアンスよりも強弱の差が大きく効きます。
小学生は音が全部同じになりやすいので、意識的に幅を作ると急に映えます。
まずは二段階でも良いので、対比を固定するのがコツです。
| 場面 | 作り方 |
|---|---|
| 始まり | 少し小さく |
| 盛り上がり | 大きく広げる |
| 繰り返し | 二回目を変える |
| 終わり | 丁寧に弱める |
| メロディ | 一番前に出す |
お辞儀の動きを整える
入退場が落ち着いているだけで、演奏が上手に見えます。
ピアノの前では動きが小さく見えるので、ゆっくり丁寧にするのが正解です。
家庭で練習する時も、通しの一部として組み込むと自然に身につきます。
- 椅子の位置を確認
- 深呼吸を一回
- ゆっくりお辞儀
- 手を膝に置く
- 終わりも同じ流れ
緊張の対策を用意する
緊張をゼロにするのは難しいので、緊張しても戻れる仕組みが必要です。
「最初の二小節」だけは絶対に成功する形を作ると、落ち着きが戻りやすくなります。
ミスしても止まらない練習を入れると、本番の失速が減ります。
| 対策 | やること |
|---|---|
| 最初を固定 | 毎回成功 |
| 小節の目印 | 戻り位置を決める |
| 通し練習 | 止まらない |
| 本番想定 | 一発勝負 |
| 前日の調整 | 軽く弾く |
親子で納得できる曲選びの結論
小学2年生の発表会曲は、背伸びよりも「本番で安定する設計」が最優先になります。
候補曲を先に絞り、右手と左手の負荷と仕上げ期間で現実的な難易度を決めると迷いが減ります。
クラシックは形が作りやすく、ポップスは気持ちが乗りやすいので、家庭の状況に合わせて選ぶのが正解です。
練習は逆算して、短いメニューを積み上げると低学年でも最後まで走り切れます。
最後はテンポと強弱を整え、入退場まで含めて通せる状態にすると発表会らしい達成感につながります。

